ユヌス教授の描くビジョンは、世界から貧困を撲滅することです。彼は、「グラミンは希望のメッセージであり、ホームレスや貧困という言葉を博物館だけのものにするプログラムです。そして、いつか子供達がその貧困というものが展示された博物館を訪れた時、『どうして大人達はホームレスや貧困が起こるようなひどい状況を長い間そのままにしておいたの？』と問いかけてくるでしょう」と語っています。

この取り組みは、富裕層と貧困層の間に起きている経済的な関係、権利や義務を基礎から再考させるものです。近年、世界銀行は「この手法は、何百万もの人が自分たちの手で尊厳を持って貧困から脱出させた貧困を軽減させるビジネス手法だ」と認めました。

信用は、極度の貧困に直面している人にとって最後の望みです。これが、ユヌス教授が「信用の権利は人間の基本的人権として認められるべき」と信じている理由です。ユヌス教授がここで謙虚にかつ信念に基づいて語っているのは、この戦いについてと、彼が人類の絶望に打ち勝つために考案したユニークで並外れた方法のことであるが、東洋、西洋の両方の文化に精通した１人の人間の見解でもある。それは、失敗に基づいたり、産業国としての良い潜在力に基づいたりしている。

みなさん、行動しよう。

「私たちは人々の生きようとする想いや基本的経済サイクルの第一歩を踏み出す勇気を引き出すことに力を注がなければならない。」

これは苦闘であり、ユヌス教授が慈悲と信念を持って伝えている人間の絶望と戦うために発明したユニークで並外れた方法です。