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モハマン・シン首相、ユヌス氏に祝辞

モハマン・シン首相、ユヌス氏に祝辞

マンモハン、ソニアがノーベル賞受賞者ユヌスに祝辞を贈る

2006年10月14日

 

インドの首相ドクター・マンモハン・シンと財務大臣P・チダンバラム氏、そして大手新聞社は、貧困層への経済的なエンパワーメントに関してノーベル平和賞を受けたバングラデシュのムハマド・ユヌス氏を救世主と褒め称え、インドは彼のマイクロクレジットの手法から多くを学べると発言しました。

 

シン首相は「あなたに贈られたこの正当な名誉は、平和と発展の創造への計り知れない献身が認められたものだ」と述べました。

 

また、チダンバラム大臣は、女性に価値があり、信頼に足る借り手であることをユヌス氏が証明した、と述べています。

 

更に、チダンバラム大臣は、祝辞の中で「ユヌス氏は多くの人々に、これ以上ない程の平和と繁栄を約束した」と明言し、首相は、彼は貧しく恵まれない人々に銀行のシステムへの門戸を開くことで革命を先導したのだ、と話しました。「このことは、何百万もの借り手の暮らしに、平和な社会および経済的変容をもたらしたのだ」。

 

デイリーエコノミックタイムズ紙は第一面の記事に「バングラデシュがマイクロクレジットシステムで奇跡を起こせるなら、なぜインドができないのか」という自己省察の問いかけを掲載しました。

 

ユヌス氏は、新聞社のインタビューで、インドはマイクロクレジットの分野においてまだ初期段階にあると語っています。マイクロクレジットにもっとも必要な政策は卸売り資金を得られるような形だと言っています。「インドはマイクロクレジット部門を監視する独立した規制機関をつくる必要があります。それが、マイクロクレジットの銀行を創設するための法律をもたらす可能性もあります。」インディアンエクスプレス紙は社説で、グラミン銀行を「平和の銀行」と表現しています。その中で、ユヌス氏が「小さな混乱した国」で革命を先駆者した、と述べています。彼のモデルにはいくつか問題も抱えていますが、ユヌス氏はもっとも貧しい人々に銀行のシステムをもたらしました。「これ自体が、祝福するに充分値することだ」。

 

グラミン銀行は何百万もの人々、特にバングラデシュの地方の女性たちにライフラインを提供してきました。新聞はさらに、「今日では、グラミンファミリーは大規模共同体といえるまでに成長した」と書いています。

 

デイリーパイオニア紙の社説では、バングラデシュの恵まれない女性たちに信用供与を与えてエンパワーしたという大きな業績により、ユヌスはノーベル平和賞に値したのだと述べています。「彼は小額のお金を用意して小規模な事業を始めさせ、女性たちとその家族が貧困の悪循環から抜け出すのを助けた」。新聞はさらにその先駆的な経済革新を大いに褒め称え、これは決意と信念がいかに奇跡を起こすかを示すものだ、と書いています。