ノーベル平和賞受賞の瞬間
http://muhammadyunus.org/index.php/media/comments-about-professor-yunus/397-how-dr-yunus-first-heard-the-news-9
私はタイムマガジンのインタビュー中でした。デリーから来たジャーナリストが私を取材していました。インタビューは午後2時〜3時で予定されていました。私がジャーナリストと話していると、他の人から私宛に電話がかかってきました。初めは出ませんでした。しかし、電話は何度も鳴り続けました。しまいに私は苛ついてしまい、最後には電話に出ました。
ノルウェーテレビ局からある人が電話してきたのが、午後2時50分頃のことでした。彼は私にノーベル平和賞の発表が10分以内にあり、私が受賞することになったと部屋の外に情報がもれてきたので、このまま電話を繋いでおくようお願いされました。「ノーベル委員会のメンバーが部屋に入ってきましたよ、名前が発表されるようですからライブで聞くといいですよ。」とテレビクルーが勧めてきました。
そして彼は続けて、「今大きなスクリーンに貴方の写真が映し出されていますが、まだ貴方か、それとも別の人がノーベル平和賞を獲得するか分かりません…もし貴方だったらインタビューさせていただきます。そうでなかった場合は、ユヌスさん、ご協力有り難うございます。」
「おめでとうございます、ユヌス教授、あなたがノーベル賞獲得しましたよ!」テレビ局より挨拶があってすぐ後に、英語で発表を聞いたのが午後3時03分でした。
私の家族はお祝いし始め、私の同僚の一人はテレビでノーベル賞獲得のニュースを見たと電話をくれました。
数分後にはノーベル委員会の委員とノルウェー副首相から電話があり、祝詞を受けました。
これはとても素晴らしいニュースで、信じられない出来事でした...私や家族、同僚、それに私の国にとってとても幸福な瞬間でした。実は、毎年この手の噂が流れていたのに今年は何の議論も聞こえて来なかったので、もう望みがないと期待していなかったのです。
これは、この国や国民にとって名誉な事です。このような出来事は国民にそう起きることではありません。私達、バングラデシュは世界から多くのものを受け取り、そして今、世界に何かを与えることができました。私達は、世界の前にひとつのひな形を示すことができたのです。