ソーシャルビジネス
ソーシャルビジネス
ソーシャルビジネスはコーズドリブン型(原因・問題を中心に考える)のビジネスです。ソーシャルビジネスでは、投資家やオーナーが投資したお金を徐々に取り戻すことはできますが、それ以上の配当を受け取ることはできません。投資の目的は、その会社のオペレーションを通じて、1つ以上の社会的な目的を純粋に達成することであって、投資家が個人的な利益を得ようということが目的ではありません。ソーシャルビジネスを行う会社は、全てのコストをカバーし、利益を生みだし、同時に社会的な目的をビジネス手法を通じて果たさなければいけません。社会的な目的というのは、例えば、貧困層のためのヘルスケア、貧困層のための住居、貧困層のための金融サービス、栄養失調児への栄養摂取、安全な飲み水の提供、代替エネルギーの普及といったようなことです。
一定期間に稼いだ利益の量よりも人々や環境に対するビジネスのインパクトは、ソーシャルビジネスの成功度合いを測るメジャーになります。会社が持続可能な状態であることは、会社がビジネスとして運営されていることを表しています。会社の目的は社会的な目標を達成することです。
ソーシャルビジネスとは
私は利益を上げることに反対はしていません。たとえソーシャルビジネスであっても、利益を会社に残すのであれば利益をあげてもよいことになっていす。つまり、会社のオーナーは投資額を上回る利益を稼ぐことはしません。ソーシャルビジネスはビジネスの新しい分野です。これは、現存の利益主導型ビジネスの終焉を意味しているのではありません。消費者に新しい選択肢を与えることによって市場を広げているです。またこれは、市場を独占したり、現存の選択肢がなくそうとしているわけではありません。市場競争に加わったのです。ビジネスの世界に新しい尺度を持ち込み、ビジネスのコミュニティに新たな感覚をもたらしているのです。
ソーシャルビジネスのコンセプトを慈善事業の立場から眺めた場合、とても納得のいく論理的な概念に見えます。なぜ慈善事業ではすべて寄付しなければいけないのでしょうか?もしこれらの目標が(ソーシャル)ビジネスの方式によってもっと効率的かつ継続的に達成できるのであれば、どうしてその道を選ばないのでしょうか?結局、私たちの目的は社会的な目標を達成することにあるのです。
しかし、社会的な目標の達成に対して従来のビジネス視点でアプローチした場合、少しそぐわないように見えてしまうかもしれません。どうして利益を棒に振らなければならないのでしょうか?どうして利益なしで事業を運営しなけれならないのでしょうか?私にはこの驚きはよくわかります。
では、説明しましょう。まず、私はビジネスマンに自分のビジネスをやめるように言っているのではありません。また、自分のビジネス一部をソーシャルビジネスに変えるよう頼んでいるのでもありません。何かを「手放す」という考え方をするとこのような衝撃波は起こります。私は誰かに何かを「手放せ」と頼んでいるのではありません。ずっと言っているように、もしあなたが(いつもの自分のビジネスに全力を尽くしているのに)社会的な問題が気になるのであれば、あなたに一つメッセージがあります。それは、あなたはその問題を解決するために大きく貢献できるということです。もし自分の想いを真剣に傾ければ、その問題を世界から排除するためのドアを開けることだってできるかもしれません。あなたは従来型のビジネス、ソーシャルビジネスのどちらもできるのです。
そういったことをやりたいのか、やりたくないのか、どちらを選ぶか決めるのはいつでもあなた次第なのです。そういったことをしないからといって誰もあなたに指を指して非難したりしません。でも、やったほうが幸せだと思えるのではないでしょうか。私は、あなたが自身がより幸せを感じられるかもしれない方法を示しているのです。
学びのプロセス
これは素晴らしい学びのプロセスです。あなたは今まで取り組んだことのないことをしています。今まで取り組んだことのないやり方を考えているのです。自分がとても楽しんでいることに気づいて驚いていますよね。今、取り組んでいる事に関連することが自分の経験の中にないか探り始めています。新たな目標を達成するために、自分が詳しいテクノロジーの宝庫を調べ、自分のビジネスで知り合ってきた専門家の人たちに連絡を取り始めます。あなたは全く未知な新しい世界を探り始めているのです。今、自分の目に「ソーシャルビジネスの眼鏡」をかけて、今まで見たことのない物事を見ていることに気づくでしょう。そして今まで自分の目が、これまでの経済社会では当たり前だと思っていた「利潤最大化の眼鏡」に合わせられていたのだ、ということを感じ始めます。
今、あなたの利益を生み出すビジネスに目を向けてみた時、あなたが今まで一切気づかなかったことに気づき始めます。あなたが新しいビジネスで得られた経験値を以前のビジネスに持ち込むのです。ゆっくりとあなたはロボット人間から多角的な視野を持つ人間になってきています。
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なぜ稼いで社会貢献を行うような、つまり世間一般に言われるような「いいことをして成功する」というビジネスができないのか、と尋ねてくる人たちもいます。
もちろん、それもできるでしょう。決して私はそのことに反対しているわけではありません。しかし、私は自分のためには全く稼がなくてもよいような究極の状態にまで行きたいと思っています。この状態だと見極めも日々の意思決定も容易になります。
利益と社会貢献を混在させて考えると、最高経営責任者にとって判断は難しくなります。思考のプロセスが混沌とし、はっきりと見えないのです。ますます最高経営責任者は利益に有利な決定を下しながら、社会貢献を誇張したり大げさに言ったりするでしょう。オーナーもそれに合わせるでしょう。ソーシャルビジネスの任務は経営層にとって非常に明快です。複雑なバランスをとるようなことはしなくてよいのです。もし利益を「少しだけ」出すことに賛成できるのならば、利益をゼロにしようとすることもできます。一度その域にたどり着いたら、あなたは古い考え方をすべて排除していることでしょう。自分自身が新しい世界を発掘し、物事に対して新しい見方をし、違ったやり方で取り組む準備ができているでしょう。もし「少しの利益」を求める世界にいて、旧来のやり方で物事に取り組んでいたら、あちらこちらで自分を雁字搦めにするだけです。
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もう一つよく質問されるのが、なぜソーシャルビジネスの投資家はわずかな固定利益、つまり、1%の配当をも得ることが許されないのか、ということです。私の回答はこれまでと同じです。この状況を次のように表現してみましょう。あなたは「禁煙」の建物の中にいて、「どうしてタバコを一本たりとも吸ってはいけないの?」と文句を言っています。答えは簡単です。その一本が心構えを崩すからです。ラマダンの時期には、イスラム教徒は日が沈むまで飲食は認められていません。なぜ日中はたった一口の水をも飲むことが許されないのでしょうか。それを認めると精神的に強くコミットできなくなるからです。ちょっとした恩恵のために多くのものを失うのです。
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ソーシャルビジネスはビジネスから金銭的な見返りを完全に犠牲にしています。旧来のビジネスの枠組みとは完全に別物であり、既存の枠組みの余地の中での新しい目的ではないのです。もしこの個人の金銭的利益から完全に切り離された状態が確立されていなければ、真のソーシャルビジネスの力に気づくことはありえないでしょう。時に、あなたの他の関連会社が製品やサービスをこのソーシャルビジネスの会社に売ることで、利益をあげることを目的とした規則としては正しいソーシャルビジネスを立ち上げることはできるでしょう。しかし、これはソーシャルビジネスの概念の明白な破壊行為です。他にもソーシャルビジネスの概念や慣習の弱みにつけこんだ巧妙なやり方は多くあるでしょう。真のソーシャルビジネスの投資家は知らず知らずにこの罠に踏み入らないように最大限の努力をしなければなりません。
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資本主義は極端に利益に重きをおいたために、貧困を生み出してきました。なのに全ての人に繁栄をもたらすものだというおとぎ話を作りあげてきました。そのようなことは絶対に起きていません。それゆえに、ヨーロッパは、貧困、雇用、健康の問題を政府に解決してもらおうと、委ねてしまったのです。彼らはこれらの問題を解決するのに資本主義が意味をなさないことは十分知っていたのです。
「Creating a World Without Poverty (邦訳:貧困のない世界を創る)」について
著者による概要説明
自由資本主義が世界的に広まり、今はほとんど対立することなく、あらゆることに前代未聞の繁栄をもたらしていますが、一方で世界の半分の人が1日に2ドル以下のお金で生活をしています。貧困の撲滅は依然として世界に立ちはだかる最大の試練です。巨大な社会問題と剥奪は、ほとんどが貧困問題と関係し、世界中で非常に偏った分布をしています。このような状態であることに毎日胸が痛みます。明らかに自由市場は世界中の多くの部分で失敗をおかしました。もし自由市場が社会問題を解決できなかったら政府が問題を解決できるだろうと多くの人が思い込んでいます。結局、政府は社会全体の利益に考えることになっています。しかし、何十年、何世紀もの経験でわかるように、政府は最悪の問題を軽減するために援助の一部をしなければなりませんが、政府だけでは全ての問題を解決することはできないのです。
幸いなことに、貧困問題や他の社会問題に取り組むために、多くの人々が慈善行為を通じて手を差し伸べたいと強く望んでいます。慈善行為は人間が根本的に持ち合わせている他人への思いやりの気持ちに基づいています。最近ではこの思いやりの気持ちは、様々な名前や形態をとっている非営利団体やNGOといった姿で表されることが多いです。それから、資金が潤沢な2国あるいは何カ国かの政府でスポンサーになっている支援組織があります。これらの組織は問題をコントロールしようとします。しかし慈善行為は、富める者が富めば貧しいものにも自然に富が浸透するというトリクルダウン理論の一形態です。つまり、もし富める者からの滴が止まれば、同様に貧しい者への助けも止まってしまうのです。一方で、世界銀行のような多国間に渡る組織は、貧困者の支援を通じた発展・成長にのみ焦点を当てていますが、貧困者たち自身が主体者になれることを分かっていません。これが貧困層を支援することのできる発展についての重大な問題です。グローバルな社会問題に対するもうひとつの流れとしては、自分たちのビジネスをCSRの活動として位置づけ、自分たちのビジネスをしながら人々によ良いをしようとしている会社が出てきています。しかし、定義ではそれらの会社も利益をあげることが依然として一番の目的となったままです。こういった企業はトリプルボトムライン(財務、社会、環境の3つの側面から評価する方法)で話をしたいと思ってはいるのですが、結局は財務的側面だけが采配を振っています。
私は、正しいアプローチをすれば、貧困は自分たちの世代で完全に撲滅できるといつも信じてきました。私のこの信念は、貧困者に一度自立する機会が与えられれば自ら貧困から解放することができる彼らが本来もつ能力に基づいています。これが私が30年間グラミン銀行の活動を通じて証明してきたことです。マイクロクレジットの概念など、私がバングラデシュでグラミン銀行を始める前には存在しませんでした。しかし、いまでは無担保貸付けは貧困者の基本的な権利として広く認知されています。私たちが自国で納めた成功は世界中に広まって再現され、豊かな国々にもその動きは広まっています。そして2006年にグラミン銀行と私自身が受賞したノーベル平和賞は、この成功が認められたひとつの証です。グラミン銀行の話は私の以前の著書である「Banker to the poor(邦訳:ムハマド・ユヌス自伝:貧困なき世界を目指す銀行家)」に書いています。この新しい本には、グラミンのシステムのさらなる進化について記載しています。しかしもっと重要なことに、拡大されたソーシャルビジネスの概念について、ここに紹介をし、詳しく述べました。その概念はグラミンでの経験によって導かれたものです。
グラミンは貧困者に自由市場の中で自分自身が主体者となり、貧困から抜け出すことで得られる成果を楽しめるようにしてきました。これこそ本来の純粋でシンプルなビジネスであり、しかしソーシャルビジネスなのです。グラミン銀行以外のソーシャルビジネスももちろん存在しています。ソーシャルビジネスは他のビジネスと似ています。ただ違うのは目的は社会的ゴールのためであって、個人の利益や配当のためのビジネスではないということです。私はこの本の中で、なぜソーシャルビジネスが、前述したような他の手段では失敗してきた社会的な問題を解決するのに成功しているのかを書きました。ソーシャルビジネスは社会的企業を示す用語と混同させないほうがよいでしょう。社会的企業という言葉は、もっと網羅的な感覚で使われている言葉で、NGOや個人的な指導者、慈善団体などを含んでおり、そしておそらくソーシャルビジネスも含んでいるでしょう。
ソーシャルビジネスは自由市場経済にまったく革新的な視点を持ち込んでいます。従来の営利目的のビジネス(PMB:Profit Making Business)が行っている業務や事業の繁栄によってもたらされるメカニズム(資本化や熟練したビジネスマネジメント、競争力、等)を妨げることなく、むしろここでは投資家は配当を一切受けずに、他のソーシャルビジネスやPMBに再投資します。もっとも、投資した分の元本を取り戻したい場合にはそれもできますが。社会的な目標を達成することによって得られる満足感が、この投資に対する唯一の動機であり、ソーシャルビジネスはそのような基準で評価されます。本質的には、損失も配当もない、社会的な目標の達成を目指したビジネスです。ここでいう社会的な目標とは、教育、健康、環境など社会が直面している問題で解決しなければならないものであれば何でも当てはまります。ここでは利益はそのビジネスにとどめたままで、事業の更なる成長を支えます。起業家は個人的に享受する利益だけでなく、社会的目的に動機付けされることを必要としている前提に基づいており、(個人的利益をえるのと)同等の満足感のある成功を楽しむことができるかもしれません。重要なのは、ソーシャルビジネスとPMBを混同しないことです。実際、ビジネスの世界でPMBと並べてソーシャルビジネスを含めると、自由市場をより広く、より気高く、より充実した目的をもたらすことでしょう。直接的な慈善事業よりもソーシャルビジネスの有利な点は、効率性、売上の継続的な利用、PMBと同じ土俵での競争、そして何よりも一番大事なのことはビジネスのイノベーションに活用できることです。
ソーシャルビジネスには2つのタイプがあります。タイプ1は、これまで述べてきたような、社会的な目的の達成のみに焦点を当てたビジネスです。タイプ2は、貧しい人や不利な立場におかれている人たちに所有されている限り、利益的なビジネスであることができます。彼らは直接的な配当や間接的な利益の享受を通して(利益を)得ることができます。どのようにして貧困者が主体となるビジネスをするのか、その方法は色々あります。この2つのタイプは 、グラミン銀行のケースで起こったように、同じソーシャルビジネスの中に混在させることができます。似たような2つの混合型ソーシャルビジネスの場合、社会的に利益がある農村部の有料道路や橋は、企業がソーシャルビジネスとして設置し、その所有権を貧困者が持つということができます。一方、バングラデシュの深海巨大港湾事業のような規模の大きなプロジェクトは、以前から私が推奨してきたものですが、地域全体の様々な国々で使われ、かつ、バングラデシュの経済面を変える力も秘めており、その国の貧しい女性が所有するソーシャルビジネスとして建設することができます。
これは単なる理想でしょうか?マイクロクレジットの他にソーシャルビジネスはあるでしょうか?誰がそんなソーシャルビジネスに投資するのでしょうか?私は新しい著書の中で自信をもってこれらの疑問にお答えしています。それは自分のアイディアを信じていたり、起業家の利益対する動機と同じくらい社会的な動機があると信じているからだけではありません。正にこの瞬間、実際にこのようなことが起こるのを見てきているからです。この本では、2007年初めに操業されたグラミン・ダノン社のようなソーシャルビジネスの創業期の詳細について多くの部分を割いています。グラミン・ダノン社のアイディアはフランク・リバウド氏と一緒に軽いランチをしている時に生まれました。彼は、ダノングループという酪農製品の世界的なリーダーであるフランス企業の会長であり最高経営責任者です。彼にソーシャルビジネスに投資することはダノンの株主にとても価値のあることだと確信せるのに、それほど時間はかかりませんでした。株主に個人的な配当はないにもかかわらず、私がすべて説明する前にその提案に同意してくれたのです。その方法論、製品(バングラデシュの栄養失調の子供たちが自分たちの手の届く値段で買える栄養価を高めた甘いヨーグルト)、資金、税や法規制的な事柄、ビジネスを評価する新しい基準、その他あらゆる細かなことを決定するまでにある程度の時間は要しました。どのようなことに気をつけたのかという詳細もこの本の多くのページを割いて書かれています。このヨーグルト「シャクティ・ドイ(「栄養ヨーグルト」という意味)」は既に市場に出荷しています。
グラミンシステムは2番目のソーシャルビジネスに投資をし始めました。今回は目の治療や白内障の手術を非常に安価な価格で受けられる眼科医院です。周辺の小さな町や村の人たちがこれまでみたこともない素晴らしい医療施設を利用できるようになるでしょう。
ソーシャルビジネスは新しいコンセプトであり、その実践はまだ始まったばかりです。私の本で書いているように、もっと経験を積みながら、もっと調査をしていかなければなりません。直面している試練やより磨かれるべき解決策がたくさんあります。例えば、安価な「シャクティ・ドイ」は貧しい子供たちのためのものであり、それを行うためには都会の市場から消すことができないため、まったく新しいマーケティングシステムを考えて市場を細分化しなければいけませんでした。他にも触れている課題は、どうしたらタイプ2のソーシャルビジネスの所有権を貧しい人に移譲することができるのか、あるいはどのようにしたらITによって実現しそうな素晴らしい機会をソーシャルビジネスに展開していくことができるのか、といったようなことです。
ひとつ私がよくわかっていることがあります。それは、ソーシャルビジネスがうまく回りだせば、自由市場資本主義の世界は同じ状態ではいられなくなるでしょうし、そのときは世界の貧困問題に大打撃を与えることができるだろうということです。多くの天才的な商人やビジネスで成功する資質がある人は、この新しい挑戦、つまり貧困のない世界を作るという挑戦、に近いうちに挑もうとするだろうと、私は確信しています。今の時点では水平線しか見えないかもしれません。でもすぐに、ビジネスの天才や、世界の創造的で革新的な人が社会にとってよいことをしようという新しい目標に全力を尽くすようになるでしょう。この新しい指標を持った全く新しい株式市場は、この新たなインセンティブが動機となっている世界の金融経済の中心で発展していくことでしょう。この流れは、世界的に裕福な人の繁栄を加速させてきた市場のメカニズムの中で、考えられないペースで貧困撲滅の流れを加速させることでしょう。
ようこそソーシャルビジネスという新しい世界へ。
ムハマドユヌス
2007/12/25
ソーシャルビジネスのタイプについて
タイプ1:社会的な目的の達成のみをテーマにしたビジネス
例)貧しい人が恩恵を受けるために作られた製品
タイプ2:貧しい人や不利な立場におかれている人たちに所有されている限り、利益的なビジネスであることができ、彼らは直接的な配当や間接的な利益の享受を通して得ることができるビジネス
例)製品は貧困者が製造するが、国際的な市場に輸出され、純利益は労働者に給付される